アイン・ランド「水源」

驚くべき本。

2段組で1000ページを超える「分厚い」本で、持ち運ぶのに相当大変だったが、そんなことは吹っ飛ぶくらいの衝撃を受けた。
ある時は土曜日の朝7時から夜の11時までぶっ通しで読んでいたこともある。

モーツァルトとサリエリの話のような部分もあり、ハードボイルドな男と女の話もあったりはするが、本質的にはこれは「人は何をもって生きるか」を問う話だと思う。
中に出てくるエルスワース・トゥーイーという大衆煽動者の露悪的な迫力に圧倒され、主人公のハワード・ロークの生き方にあこがれ・・・。

「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」というアンケートで1位と2位を独占したのがこのアイン・ランド。本書「水源」は2位で、1位は「肩をすくめるアメリカ」。こちらは「アメリカ人が聖書の次に影響を受けた本」というキャッチコピーがついていた。ちなみに、トールキンの「指輪物語」が4位、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は19位、マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」は24位。アイン・ランドはこれ以外にも2冊がベスト100に入っている。

 英語で書かれた20世紀の小説ベスト100

ともかく、こんなすごい本が今まで日本でほとんど知られていなかったことが最大の驚きではある。

是非ご一読を。

アイン・ランド「水源」.jpg

Where the Hell is Matt?

友人の放送作家からの勧めで見たYouTubeの映像だが、これはすごい!
とにかく感動しました。
見てください。

 ▽「Where the Hell is Matt?」第1弾 約4分

 ▽「Where the Hell is Matt?」(2008)約4分半

 ※右下の「高画質」表示ボタンをクリックするといいかも♪

Where the Hell is Matt?.jpg

「まほろば」

新国立劇場で見た蓬莱竜太君の脚本の舞台。すばらしい。今まで「女性を描くのは苦手」と言っていたのに何と6人すべてが女性。長崎が舞台のある祭の夜の話で、珍しくコメディタッチになっている。とにかく女優陣の力量がすごいので、圧倒された。おばあちゃん役の中村たつさんが秀逸。

まほろば2.jpg

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」

伊坂幸太郎の処女作(実際はこの前に「悪党たちが目にしみる」※のちに全文改稿され「陽気なギャングが地球を回す」があるが)。最初からこのレベルで書かれちゃうと、ちょっと参りますね。恐れ入りました。
オーデュボンの祈り.jpg

ジョー・R・ランズデールはいいね。

同級生に医者と弁護士がいるといいというのは定番だが、僕には大学の1年後輩で推理小説評論家がいる。これはこれでうれしい。彼女に勧められて読んだジョー・R・ランズデールの「ダークライン」が傑作で、つぎに「ボトムズ」という同じテイストのものを読んだがこれもおもしろかった。他のものも、ということで「ムーチョ・モージョ」という変なタイトルの小説に挑戦したが、いやぁ、これもおもしろい!今まで読んだのと違っておふざけ路線&ちょいハードボイルドだが、基本的には「バディもの」でダメダメな白人とゲイの黒人のデコボココンビが猟奇犯罪に挑むという内容。この「ハップとレナードシリーズ」は6作くらい出ているようなので、全部読んでみようと思った。
ムーチョ・モージョ.jpg
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