2段組で1000ページを超える「分厚い」本で、持ち運ぶのに相当大変だったが、そんなことは吹っ飛ぶくらいの衝撃を受けた。
ある時は土曜日の朝7時から夜の11時までぶっ通しで読んでいたこともある。
モーツァルトとサリエリの話のような部分もあり、ハードボイルドな男と女の話もあったりはするが、本質的にはこれは「人は何をもって生きるか」を問う話だと思う。
中に出てくるエルスワース・トゥーイーという大衆煽動者の露悪的な迫力に圧倒され、主人公のハワード・ロークの生き方にあこがれ・・・。
「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」というアンケートで1位と2位を独占したのがこのアイン・ランド。本書「水源」は2位で、1位は「肩をすくめるアメリカ」。こちらは「アメリカ人が聖書の次に影響を受けた本」というキャッチコピーがついていた。ちなみに、トールキンの「指輪物語」が4位、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は19位、マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」は24位。アイン・ランドはこれ以外にも2冊がベスト100に入っている。
英語で書かれた20世紀の小説ベスト100
ともかく、こんなすごい本が今まで日本でほとんど知られていなかったことが最大の驚きではある。
是非ご一読を。



